生きるってリスクあるなとよく考えます。
大抵、リスクについて考えるのであれば、死ぬリスクの方を思い浮かべるかと思いますが、逆です。
長生きしてしまう事に対するお金のリスクマネジメントについて書いていこうと思います
生きるリスクとは何か
厚労省より昨年公表された、日本人の平均寿命がコチラです。
男性の平均余命は81.41歳、女性は87.45歳で、男性は8年連続、女性は7年連続で過去最高を更新した。
しかもこの平均余命は0歳からのものです。あなたの今の年齢からの平均余命を算出するのであれば、更に長い事になります。
例えば、既に65歳であれば男性なら19.8年、女性なら24.6年の平均余命が残されています。
長い。
長く生きるほどお金の不安も伴う
人間の悩みは、このHARMの法則によると4つに分けられるそうです。
Health(健康)
Ambition(野心)
Relation(人間関係)
Money(お金)
何も考えずに長く生きてしまうと、これらの悩みとも付き合う必要があるでしょう。特にお金は重要です。
現在20万円/月の出費をしている家計の場合、30年後に同じ水準の生活を目指そうとすると、出費は36万円/月の出費になります。(インフレ率2%の例)
逆に人間の体はなかなか進化しないので、80歳までピンピンしているわけではありません。体力は20代から下落の一途を辿り、労働力という人的資本が失われていくことになります。
会社である程度まで上り詰められれば何とかなるかもしれませんが、今後は年功序列がどうなるかも分かりません。業務ストレスが高まり、その前に身体を壊す可能性もかなり高いのではないでしょうか?
死ぬリスクについて
もちろん先ほどの例は、あくまで「平均」的な話であり、極端な例を挙げれば、明日死ぬ可能性もあります。
今度は病気や事故で死ぬリスクについても考えてみましょう。この場合よく用いられるリスク対策が、「生命保険」ですね。
保険について
よく、家族が出来たら保険に入るべきだとか、残される人のために保険を・・・とかイメージしやすいワーストケースを例に加入を誘う事が多いですが、こういったお金も合理的に考える事が必要かもしれません。
保険はタダではありません。保険の仕組みを簡単に表すと、保険料として支払ったお金の内、約50%が保険会社の従業員の賃金などに回る手数料として取られ、残りの部分が保険金として加入者へ割り振る構造になっています。
こちらの記事でも書きましたが、最初から捻出した金額よりも少ないパイを奪い合う場合は、確率的には損をします。
ただ、保険は精神的な安心感をもたらすという点では有用です。人により支払う金額よりもこの精神的な安心感が上回るのであれば、保険への加入が進められます。
生命保険はこうして選びなさい新版 必要な保険・いらない保険 [ ダイヤモンド社 ]
投資について
一方で投資が出来るのであれば、長く生きるリスクに対する備えが出来ます。配当金狙いなら約4%/年が得られ、米国株ETFへの長期投資なら7%/年、お金が増えていきます。(過去実績)
例えば、毎年14万円ずつを保険の代わりに投資に回し、7%の恩恵が受けられていたとすると・・・35年後には2,000万円になります。複利は偉大ですね。保険として支払い特に、大病を患わない場合は保険の種類によっては0です。
死を意識して保険に入るのであれば、長く生きてしまう可能性を考慮して投資を行うというのも一案です。
こう考えると、若年期に投資というものを知っていれば、わりと長生きも怖くない気がしてきました。
それでは、また