今日はトイレ掃除をしました。大分綺麗になってスッキリしました。
僕の中で、洗剤は強めのアルカリ性のものを使っとけばほとんどの場合うまくいくと思っています。世の中にある汚れの大半は酸性なので、汚れを中和して溶かす効果を期待するならアルカリ性使っとけば間違いないからです。
ただし、2つだけ注意しておくポイントがあります。
アルカリ性洗剤を使うときの注意点2つ。
次にあげる2つには注意してください。
①皮膚に触れると肌荒れリスク有り
人間の皮膚は酸性には強いですが、アルカリ性には弱いため肌荒れのリスクがあります。
なぜかと言うと、人間の皮膚は雑菌の繁殖を抑えるために弱酸性を保つように出来ているからです。ここにアルカリ性が加わるとどうなるか。中和されてしまいます。
中和されるとどうなるか?皮膚、溶けます。
僕は面倒くさいのでゴム手袋しない派なんですが、カビキラーが手につくとぬるぬるします。水道水で洗っても少しぬるぬるします。これ、皮膚溶けてます。笑
当たり前ですが、皮膚は再生するので、その後肌荒れしないようであれば全然気にしなくてOK、もし皮膚が弱くて肌荒れが気になる方は手袋などでガードしましょう。
②ステンレス。痛む。特にシンクは注意。
シンクなどのステンレス素材のものってそもそも錆びないですよね?鉄は錆びるのに・・・なぜステンレスって錆びにくいんでしょうか?
実はこれも皮膚に似ていて、鉄にクロム・ニッケルなどを加えると、表面に薄い酸化被膜というものが形成されます。これにより空気中の酸素と反応しなくなり錆びないという理屈です。
この酸化被膜、アルカリ性で溶けます。
溶けると白化といって白くなり、加えて錆びやすくなります。
短時間なら問題ありませんが、長時間の放置はやめましょう。
要するに何でも溶ける
この2つだけ守れば、汚れ落としには非常に強力な効果を発揮します。要するに何でも溶けるんですね。汚れも細菌もウイルスも溶けます。だから綺麗になります。最強です。
流行のコロナウイルスを除菌したい。となったら多くの方はアルコールを真っ先に思い浮かべるかもしれません。しかし、アルカリ性の洗剤はアルコールよりも除菌力が高く強力です。
次亜塩素酸ナトリウムというのが、先ほどのアルカリ性洗剤の事です。
ただし、皮膚は溶けるので、施設の出入り口に設置してアルコール感覚で手に吹きかける事は出来ません。
新参者トイレマジックリン
ここまでが僕が持っていた知識というか定説でした。
そして話は今日に戻ります。トイレ掃除をしようと お馴染みのカビキラーに手を伸ばそうとした時に、横に見慣れぬ物が置いてあることに気が付きました。
『トイレマジックリン ツヤツヤコート エレガントローズ』です。
・・・君、誰? 名前ながっ えっ?トイレ専門なん? 仕事できるん?
履歴書ならぬ、成分表のチェックです。
するとそこには、
\\\中性///
1,000文字使ってアルカリ性の有用性について長々語ってんのに、中性はあかんやろ。完全に読者もポカンとしてるわ。
中性洗剤って、何?
そこで、ふと思ったんですよね。先ほどのph差(酸性とアルカリ性が中和)の理屈で汚れが落ちるのに、それなら中性洗剤って何のために存在しているのだろう。なぜ彼は洗剤を名乗れるのであろうかと。
調べる事にしました。
中性洗剤に含まれる界面活性剤が鍵
どうやら中性洗剤の中に含まれる界面活性剤というのが仕事をするようです。
界面活性剤には5つもの機能があるようです。
界面活性剤を水と混ぜる事で、汚れに対しこれらの作用が働きます。
①汚れが水と混ざりやすくなる
②汚れが浮き上がる
③浮き上がった汚れが包まれる
そしてステップを踏み、汚れが落ちるようなのです。まったく文系の僕にはイメージつかない・・・
しかし、アルカリ性洗剤には及ばない。
この界面活性剤。先ほどの表にも実は出てきていました。一番下に。除菌力は最弱。
汚れを落とす力はどちらが上か
界面活性剤の効果か、ph差の効果。仕組みは違えど結局どちらのほうが良い仕事をするのでしょうか。
なかなか良いサイトが見つからなかったのですが、
結論。界面活性剤<アルカリ性洗剤 のようです。お掃除のDUSKINのページに書いてありました。笑
界面活性剤が入った中性洗剤は、肌にも優しい分、汚れ落としの機能もマイルドになってしまうんですね。
まとめ
汚れを落とすには、ph差を利用して汚れを中和して落とすのが最も有効。
中性洗剤は洗浄力・除菌力共にマイルド。
掃除をするなら、アルカリ性の洗剤であるカビキラーが最強。コスパも良し。
化学の力で掃除の時間が最も短くすみます。
それでは、また