最近、アウトレットに散歩に行くのが趣味のとみです。
The Best Hamburger Shop こと クアアイナに来訪した記事はコチラ。
アウトレットのビジネスモデル
さて、アウトレットのビジネスモデルについて書いていきます。
アウトレットと聞くと、フードというよりは、高級ブランド店が軒を連ねていて、なんかよく分からんがたくさん値引きされている。というイメージがあるのではないでしょうか?
その通りです。
ただ・・・なんで安いんでしょうか?
アパレル業界は廃棄率が高いビジネス構造
そもそも、アパレル業界の廃棄率は50%を超えていると言われています。
参考までに、廃棄と聞いて思い浮かぶ食品業界・・・その廃棄率はたったの3%です。腐るわけでもないし、来年になればまた同じ服なんか着られるのに、50%も捨てられてるって異常だと思いませんか?
ただ、人間は流行に敏感なもので、1シーズン終えた服が来年も売れるとは限りません。このためアパレル業界は毎シーズン新たな戦略で商品を出す必要があるんですよね。
高い廃棄率は、アパレル業界側の問題もありますが、一般消費者のニーズの移り変わりの激しさに起因している側面もあります。
廃棄品を何とかする。
このアパレル業界の高い廃棄率を抑えるために生まれたのが、アウトレットという形態のショッピングセンターです。
本来は、売れ残り品を売ろうとしても、なかなか売れません。
しかしブランド各社が手を組み、売れ残り品を集めた店舗をアウトレットモールとして集約する事で、観光地としての需要が生まれ、とにかく安くブランド物を買いたい層を集客する事が可能となりました。
安くブランドを買いたい層というのは、本来は正規店舗で高級品を買える層とは別の層です。
ターゲット層とは別の層に商品が売れるというのは、ビジネス的にも利点でしょう。
昨今話題の、SDGsに対する取り組みの一環としてもとても良いシステムだと思います。
アウトレット向け商品もある
アウトレットで安く商品を売るという事は、本来見込んでいる利益は上げられていないとも言えます。これは企業にとって、手放しで喜べるビジネスモデルではありません。
しかし、発想を変える事も出来ます。
そもそもアウトレット向けの低価格商品を作ればいいんです。
売れ残った商品をわざわざアウトレット店舗に振り分けていくよりも、最初からアウトレット向けに低価格な製品を量産する方が企業としては生産体制の構築や管理面を含め、低コストで収まる場合があります。
特にCOACHなんかはこの戦略で大きく売り上げを上げていますね。
アウトレットでも各社は凌ぎを削る
結局のところ、大量消費社会は無くなりません。
会社は利益を追求し、消費者はひたすら流行を追いかけます。
何も考えず投資しておけば、消費者に合わせ産業は成長し、その利益の一部を享受できます。
散歩しながら、各社のビジネス方針・世界情勢に思いを巡らせる一日でした。
そして、何も買いませんでした。
ところでなぜ、アウトレットで何も買えないと、無駄遣いをしなかったはずなのに、逆に損をした気分になってしまうんでしょうかね笑
それでは、また。