どうも、とみです。
持株会ってご存じでしょうか?
会社の福利厚生の一つで、持株制度を利用することで従業員と会社が双方WIN-WINになるというものです。
持株制度とは、「金銭を拠出し会社の株式を取得する仕組み」である。 持株会の参加者は手間をかけずに少額の資金で投資ができ、会社は安定株主を形成できるというメリットがある。
これ読んで、え?従業員のメリット薄くない?と思うかもしれませんが、実際には会社によって更に奨励金が支給されるところもあります。
実際僕の会社では、この奨励金が10%つきます。
簡単に言うと、持株会に給与すべて突っ込んで株を買えば、実質的に貰える給与が10%プラスされるということ。え?意外と熱くない?
30万給与を貰って全て持株会に突っ込めば、その瞬間から33万円になるのね。ほ、ほほお。
もちろんそんなうまい話はありません。
注意点は2個。
まずは、上限があること、弊社では年間30万円程度が限度っぽい。毎月30万円突っ込めたら凄いけどね。それは出来ないのね。
次に急にお金が必要になってもすぐには引き出せないこと。持株会っていう団体が所有してるので売却したり手元に入れたりするには証券口座に移す必要あり。
資産の流動性は重要ですからね。これは少しデメリット。
まぁそれにしても10%はデカい。弊社は将来的な展望は明るくは無いものの、斜陽産業でも無いので、向こう10年ぐらいは株価が横ばい程度で収まる見込み。もちろん、株価が横ばいでも配当が3%程度あるため、初年度の利回りは奨励金と合わせると13パーセントとも言える。
なにその、低リスク高パフォーマンスな投資先。
米国株投資の年7%を大きく上回るし、最近の米国株はあまりに好調すぎるのでポートフォリオ内の比率を下げたいという思惑にもマッチ。
でも、目先の13%に騙されてはいけません。奨励金はあくまで初回に10%プラスされるだけであって、長期的なリターンは配当だけの3%として考えておく方が無難でしょう
つまり、これが優れているか・・・というか米国株を超えるリターンとなるかどうかは以下のシミュレーションで算出できそうです。
初年度10%+毎年3%(配当) vs 毎年7%(成長)どちらの方が優れた結果となるか。
僕のFIREまでの残り年数は10年が目標なので、適当に10年でおいてやってみましょー。
そんで拠出額は2万円/月 とします。10年で計240万円の投資ですね。
というわけで、結論。 グラフ化。
分かりにくいけど、初期の5年くらいは持株会(オレンジ)が有利だが、5年目以降からは米国株(グレー)7%が強い。 結論、米国株買っておけば良いのね。また米国株が勝ってしまったのね。
あくまでも想定での最終的なリターンであって実際はこの通りとは限りませんけどね。米国が更に絶好調になる可能性だってあるしその逆もしかり。
また、うちの会社が一発当てて爆上げしてくれる可能性・・・は凄く低いだろうけど、ありえなくはない。
でもまぁ、先を見通せない事にお金を賭けるのが投資であり、それを行う際に数字を持っておくのは大事。
で、持株会やるメリットはやはり無いな・・・と思ったりもしたわけだけど、それだとつまらないからもう一つシミュレーションしてみた。
持株会には短期的なメリットがあって、米国株は長期的に力を発揮する。それなら2つ合わせたらいいじゃん。って話。
持株会の自社株って、申請すれば2年程度で一部解約することも可能。つまり、10%の奨励金だけ低リスクでゲットしておいて、ある程度の期間で現金化して、米国株にスイッチしていく。
結果がこれ。なんか計算ややこしくて、もはやあってるかも怪しいけど。
最終的に、10年での差(利益)を並べるとこんな感じ。
おーこれは。手間込んでも、そこそこ良い気がするなあー。それに逼迫性も無いから、米国株が総崩れになったタイミングくらいで引き出すって決めといても良いかもね。
会社の持株会で奨励金が出る人は、一考の価値ありそうですね。特に好きなタイミングで売却しやすいかどうかで、最終的なリターンは変わってくるので、この辺りは事前に調べておく必要がありそうですけど。
それでは、また。