どうも、とみです。
あんまり週間誌は好きじゃないんですが、日経東洋経済をなんとなく読んでいて、気になる記事があったので書きます。
製造業の針路という題で、コンサルティングファームのリッジラインズの方々の記事が出てました。
聞きなれない社名かもしれませんが、リッジラインズは富士通のコンサルティング会社です。僕は半年ほど前に10社ほどコンサルティングファームを受けて全滅しているわけなんですが、この会社は受けなかったので、またチャンスがあれば受けたいと思います。
それはさておき、下記引用。
日本のお家芸であるジャストインタイムが崩壊しようとしている。~ 昨今の予測不可能な事態でサプライチェーンの分断が起きると機能不全に陥る。
→対応としてはバリューチェーンの戦略的な見直しが必要。
東洋経済
ここまでは、まぁすでに一億回も言われていることで、現場でもアロケーションなどの小手先の代替処置から、グローバルの拠点再編などに多くの工数を割いていますね。
僕自身も前職ではまさに電子機器業界におけるSCM(サプライチェーンマネジメント)を行なっていたので、去年くらいに半導体不足の問題を思いっきり喰らいまして、ほんとまぁどえりゃー目に合いました。ぜ、全然部品足りへん・・・・在庫不足で胃が痛いーーーってやつです。
んで、これに対して
現場の生産調整に委ねるのではなく、データ駆動で行うべき。
→ERPの導入だけでなくSaasも組み合わせてビジネスをデザインすることが必要。
東洋経済
正直その通りだと思っています。先ほども述べたように、実務として見ると、個々の担当者が全世界の部品供給状況を見ながら、どのOEMに対しても部品を欠品させないように推移させていくという使命を与えられているんですが、もちろん全数が足りていればこれでいいんだけど、そもそも全数が足りていないのが実情なわけで、
その中でやることは、全世界の欠品日が同じ時期になるかを調整していくという作業。
憂鬱すぎですね。
加えて電子製品は1つの機器に、ダイオード・トランジスタといったディスクリートだったり、特に足が長いマイコンとかのICなど、無数の電子部品が使われているので、数的な面でも管理工数も膨大なわけです。
ゲームオーバーは見えているけど、それをいかに先のタイミングにもっていくか。という戦いなわけです。
しかも半導体メーカーだったり、商社だったりは足元見て、クソ高い値段と超長期LTをふっかけてくるわけで。もうぐっちゃぐちゃです。納期3年ってなんやねん。物届く頃には担当者変わってるって。ところで、この届いた半導体、誰発注したやつなん?みたいな。
まぁそれはさておき、一言で片付けるならコレ、人間がやらなくていい仕事なんですよね。結局パズルだから合理的な答えが決まっている。もちろんその中で部品の取り合いとかの折衝は必要なんだけども、究極的にはOEM間の政治的交渉も考えると最適解は1つでしかないんですよね。
であるなら、データでいいんですよね。自動化出来ちゃうんですよね。ベッドでゴロゴロしながらボタンパーンで誰も胃を痛めずに終わらせていい仕事なんですよね。
これこそが僕の転職理由なわけで、だからこそDXに携われる業界へと転職を決めました。
製造ラインの自動化とかってイメージがつきやすいけど、こうした見せかけのマネジメント風な業務だって自動化可能なわけですね。これを変える事が出来るのなら、少し面白いかもしれません。1mmだけ仕事楽しみです。
いや、製造業より給料がいいからってわけじゃないよ。そんなミクロな視点でキャリア考えてないよ。本当ですって。
皆さんも胃が痛い仕事に出会ったら、少し考えてみましょう。これ、俺がやる必要あるん?って感じで。 考えて俺しか出来ないなら、バリバリやっちゃったらいいです。やりきって皆と打ち上げでもなんでもしたらいいんです。でも、そんなことねえよな。みたいなことだったらやらなくていい道を探すのも手です。
それでは、また。