どうも、とみです。
一般的な企業では、年に1回昇給がありますよね。ボーナスなんかに比べると微々たるものなので変化を感じられない方も多いかと思います。
しかし毎月の給与が上がるので、実際は結構年収に響いてくるんです。では、昇給額が仮に1万円だった場合、トータルの年収ってどれぐらい上がるんでしょうか?
なお本記事は、22年5月現在もサラリーマンとして働いている、僕自身の給与も参考にしながら、具体的なモデルケースを作って記載しています。
あくまで仮の数値ではありますが、一つの指標となるのではないかと思っています。
それでは、見ていきましょう!
結論:年収は約19万円も上がる!
時間が無いサラリーマンの皆さん。結論から先に記載しておきました。
1万円の昇給の場合、年収は大体19万円ほど上がります。
・・・あれ、思ったより多いな?と思った方が多いのではないでしょうか?
なぜこれだけ上がるのか?気になるあなたのために、ここからもう少し細かく計算していこうと思います。
実は昇給で上がる賃金は3種類
①月給(基本給)
最も分かりやすいのが基本給ですね。
例えば毎月25万円の基本給がある場合は、1万円の昇給があった月から基本給が26万円に上がります。
こんなイメージですね。
↓↓↓
これが、1年で12ヵ月(回)あるという事ですので、増え幅は・・・1万円×12回=12万円
基本給の増加に伴って上がる年収は、+12万円である事が分かりました。
これは、当然ですね。
②賞与(ボーナス)
続いては賞与です。ボーナスの事ですね。
企業によっても大きく違う所でもありますが、1万円の昇給がある企業は平均以上の規模である事が多いです。このため、賞与の額も平均よりは上であると考えて差し支えないでしょう。
あくまでもモデルケースですが、賞与については、年間5か月分とします。・・・・・1万円×5か月分=5万円
賞与の増加分 +5万円
③残業代
最後に残業代です。残業代は基本(時間)給×1.25倍(残業割増)というのが法律で決まっています。
民間企業の平均残業時間は、約25時間(doda調べ)なのでこちらの数字を使いましょう。
少しややこしいですが、まずは全体の労働時間を計算します。
(20日出勤×8時間勤務+残業25時間)×12ヵ月=2,220時間
そして、この年間の労働時間の内残業時間がしめる割合は13.5%。つまり、①で算出した基本給の増加額に残業割増しを掛け、その数字から残業時間分だけ抜き出せば算出できそうです。
①で算出した年間の昇給額は12万円でしたので、
12万円 × 1.25(残業割増し) × 0.135(残業の占める割合) ≒ 2万円
残業代にかかる昇給額の年間の増加額は +2万円
まとめ:月給(基本給)+賞与+残業代=
さて、ここまでの増加額をまとめましょう。
12万円(基本給)+5万円(賞与)+2万円(残業代) = 19万円
冒頭のタイトル通り、年間で19万円も年収が上がる事になります。
昇給額1万円は平均昇給額の1.6倍!
さて、ここまでで昇給による年収の増加額を確認していきましたが、
これより昇給が少なかった方、逆に多かった方いらっしゃるでしょう。
実際に企業の平均昇給額っていくらなんでしょうか?気になりますよね。
こういった情報は、いろいろなブログやウェブサイトでも見つかりますが、出来れば「日本経団連」が出している情報を参考にするのが良いでしょう。
こちらにLINKも貼っておきます。
下図の通り、2021年で220社を集計したところ、平均で6,038円との調査結果が出ていました。
そう考えると、昇給1万円というのは、平均値を大きく超える額である事は間違いないでしょう。
昇給額1万円以上の企業に入社する
毎年、1万円以上の給与が増えていくという事は、手取り換算しても6~7,000円/月 使えるお金が増えるという事を意味します。これだけ増えると生活もかなり楽になりますよね。
給与は個人の頑張りだけでなかなか上がるものでは無く、その業界などにも大きく左右されます。
実は僕も業界選びを間違え、低昇給企業で働いていた
実は僕も、新卒で入社した会社は、昇給額が1,000円/年 でした。総合職なのにこの金額です笑 しかも当時はこの額が少ないって気づいてなかったんですよね笑
ある時、毎日定時帰りしてる大手勤務の友達と飲みに行った時に「昇給って3,000円くらいはあるの?」聞いてみたんですよね。
すると、「えっ?入社1年目で1万円だけど?」 って言われて衝撃を受けました。
その後、自棄でめちゃくちゃ飲んだ事は想像に難くないでしょう。。。
それもそのはず、僕は仕事めっちゃ頑張ってたんですよね。朝5時に家を出て働いて、22時まで働く。帰宅してすぐ就寝するも、夜中の2時に仕事の電話がかかってきてそこからすぐに出社。顧客が出社するまでに報告書仕上げて・・・きついですよね。
でも儲かっていない業界は、どれだけ頑張っても会社自体に稼ぐ能力が無いので、社員に支払う給与を増やすことができないんですよね。僕が言いたいのは、給与とか昇給っていうのは、個人の能力でどうにもできない部分が大きいって事なんです。
その後業界を変えて転職し、なんとか好待遇の会社に就職する事が出来ました。昇給は1万円以上。なのに、就業時間も短くなって毎日9時間は寝ています。(これは寝すぎだと思いますが)
直近の昇給額(2019年/20代後半での実績) 本当はもう少し各種手当がついていますが、リアルに書きすぎるのも良くないのでざっくりと。
もし今の給与に満足していないのであれば、そもそも頑張る会社や業界が間違っているのかもしれません。
それを変えるには、若いうちから伸びる業界に身を投じておくことも一案でしょう。
このブログを見ている方で、今の昇給額があまり高くない方は、この記事を読んで落ち込む事もあるかもしれません。でも、実はそれは今の会社で本当に良いのか、考え直すための”気づき”なのかもしれません。
自棄飲みした後で、僕自身も転職という選択をしたように。。。ですね。
釈迦に説法かもしれませんが、転職活動をする際には下記の2つの書籍はマストで眺めておきましょう。
業界地図では、どんな業界にどれだけお金が流れているかざっくり掴む事が出来ます。まずは、良い業界を選ぶことが、企業を選ぶ事よりも先だと思っています。
ある程度、業界が絞れたら、四季報を読んで気になる企業の詳細情報をチェックしましょう。
あとは、気に入ればエントリーするだけです。
転職活動と聞くと大変そうなイメージがありますが、こんな感じで僕自身は転職をしました。
ちなみに僕自身は新卒就活の時には企業選びに全く興味が無くて、こういった本を読みませんでした。だから最初の就職は見事に失敗したのかもしれません笑
昇給が、6,000円の企業から、10,000円の企業に転職が出来てしまえば、一ヵ月の給与でこれらの本の元が取れてしまうので、揃えて置いて損はないでしょう。
僕自身も、電子書籍で購入していて、未だにたまに読み返していますからね。笑
ちなみに、Hontoで買っています。こちらのブログでHontoについて、Kindleをディスりつつ紹介済み。
最後に、この記事が、あなたのキャリア形成の一助になれば幸いです。
それでは、また。